死に物狂いで「好きな事」を見つけるか、プラットフォームに飲み込まれるか?

こんにちは!

昨日、落合陽一さんのこれからの世界をつくる仲間たちへを読みました。今、自分がプログラミングに興味があるのも大きいですが、久しぶりに一気読みしてしまった本に出会いました。

今の所、今年買った本ナンバーワンです。Kindle版ですが161箇所もハイライトして

いました。

ただ、この本を読み終えて思ったのが、「これから残酷な学習強制社会が訪れるな」ってことでした。でも、ちゃんと向き合う事が大切だと感じたからこそ、記事にまとめます。

「ダンボールを頭につけて夢でも見ていろ」

この本を読み終わって、頭に浮かんだ図がこんな感じでした。

食べログだったり、VRゴーグルだったり、自動運転カーだったり、世の中に何かを作り出すクリエイティブ・クラス。

クリエイティブクラスが作ったものを消費し続ける「プラットフォームに飲み込まれた人々」

そしてクリエイティブクラスは様々なカテゴリに分かれており、各々が物凄い濃度とスピードで進化し続けている。クリエイティブクラス同士でも、門外の事はほぼ未知なぐらい理解が追いつかない。

そしてどこかの変態がいずれ臨界点を超えまくり、他のクリエイティブクラスですら理解不能な爆発を起こしたりして、自分の実体すら見失うようなエヴァンゲリオン的な社会が…マトリックスのような電池人間社会が…

僕には、コンピューターと人間の共生みたいな明るい社会というより、「学習する?それとも、電池になる?」のような世界が浮かんできました。

中でも強烈に印象に残ったのがこの一文です。※落合さんの意見じゃないですよ。

「プラットフォームに飲み込まれた人間はもう働かなくていいから、ダンボールを頭につけて夢でも見ていろ」

落合陽一.これからの世界をつくる仲間たちへ(Kindleの位置No.1398-1399)..Kindle版.

これですね。

どうしようもない現実を払い下げのスマートフォンと単レンズ2枚の装着されたダンボールで代替し夢に浸るための技術が存在する。

落合陽一.これからの世界をつくる仲間たちへ(Kindleの位置No.1396-1397)..Kindle版.

出る杭は叩かれ、ミスを犯したが最後、ボロ布になるまで消耗され続ける世の中で、このダンボールに夢を乗せることは、むしろ自然なのかもしれない。

作った側としてもせっかく作ったんだし多くの人に使ってもらい世間に認めてもらわないと自分も「プラットフォームに飲まれた人々」から抜け出せない。でも、それは多くの人をプラットフォームに落としてしまう可能性もあり、一人だけ助かった蜘蛛の糸のような光景を僕はイメージしてしまうのです。

いきなりですが、僕の父さんは仕事から帰ってきたらずっとテレビを観ています。

それこそ赤ちゃんのように観続けていて、テレビに感化され新しいことを始めるでもなし、とにかくテレビを観て、眠くなったら寝る事を毎日繰り返しています。

こんな時、僕は「テレビが無かったら…」なんてテレビを恨むような気持ちになってしまいます。

だからといって父さんをテレビから引き剥がして「本を読め!最低限の英語とプログラミングを学べ。何かを始めるのに遅いということは無い!」と強制するのは、違いますよね。

他人の幸せを侵害する行為であり、独善的ですね。

これは落合さん自身も言っていますが、前提として優劣はつけてはいけません。

あくまで、「プラットフォームを楽しむ」か「クリエイティブクラスになるか」の平等な二択です。

機械から離れて暮らすことは不可能な社会の訪れ

いまは交通系のICカードでどの会社の路線にも乗車できるし、コンビニで買い物もできます。あのチップに何が入っているのか、ほとんどの人は説明できません。また外見上も区別がつきません。

たとえば、機械時計なら分解すれば、歯車の並びが力を伝え合って動いているのがわかるでしょう。しかし、我々には電気はもちろん見えませんし、ICの中にどんなプログラムが書き込まれているかは見ることができません。チップの動作はそれをプログラムした人の意向でいかようにも変化します。そうしたブラックボックス化があちらこちらで起こっているのです。

何でも教えてくれるiPhoneのSiriも、実に魔術的です。みんな「Siriさん」などと気安く呼んでいますが、一体「彼女」が世界中のどこでどんなふうに調べ物をしているのか、彼女はあなたの個人的なデータをどれだけ持っているか、そして日々どのくらいのデータを貯め込んでいっているかなどと考え始めると、ちょっと恐ろしくなるぐらいの謎ではないでしょうか。

そういう謎めいたサービス、人工知能社会のブラックボックスを、多くの人々が当たり前のように享受しているのが21世紀の世界です。

落合陽一.これからの世界をつくる仲間たちへ(Kindleの位置No.1026-1036)..Kindle版.

頭がパンクしそうです。

AI・VR・自動運転・グローバル化・国策・そしてテレビを付ければ他人をネタに大盛り上がり。LINEで連絡を取りたいだけなのに、緑の点が付いているアイコンをタップした瞬間、大量の情報を浴びせられ、その下にはスマホゲームの広告。

「デジタル社会に疲れたわ」と思ってリアルな社会と接すれば、あいつが結婚したとか、あの人がどうとか、この人がどうとか、小さな地域の世話話。

一体一日で、どれだけの情報を浴びてんねん、処理しきれんわ。

ほんと処理しきれません。自分の生活だけで精一杯なのに、日々大量に発生する一つ一つの物事に対して、「なぜ」を突き詰める時間なんてありません。

AIなどの最新技術なんてもちろんそうですが、日々のスキャンダルにしても、「なぜ」を突き詰めようと思ったらそれこそ膨大な時間がかかりますよね。

「なぜ、芸能界で成功し地位も名誉もお金も手に入れた人が犯罪を犯してしまったのか!?」

そんなん第三者がわかるわけないですよね。

技術に関してもそうです。

今なら仮想通貨、そして電子マネー、それこそ今僕がカタカタしてるキーボードですら「なぜ、動くのか」わかりませんよね。それは明らかに魔術なのに、もはや自然に存在しています。

そうです。僕たちは「魔術」の中に生きているのです。

理解不能な「魔術」に囲まれ、しかもそれを遮断することすら許されない社会に突入しようとしている。逃げることは許されません。

例え、世間を捨てて山奥で暮らそうと思っても、もう無理でしょう。

現代社会に生きる自分を捨てる覚悟で山奥に籠もって自給自足の生活してる上空にはドローンが飛んでいるというシュールな光景がそこにはあります。

機械は確実に人間を凌駕します。自分で考え、自分で発展するようになります。

そして、その世界には2種類の人間が存在します。

労働者or資本家→ブルーorホワイト→インターフェースorプラットフォーマー?

これからの観光案内所の人間は店の情報を知っている必要はありません。カウンターの裏側に行って、Siriで調べる、もしくはインカムをつけていて、そこからSiriに聞けばいいのです。そうなると観光案内所の人間はコンピュータに教えてもらった答えを「笑顔と柔らかい口調で観光客に伝える」という「高度なロボット」になるわけです。

落合陽一.これからの世界をつくる仲間たちへ(Kindleの位置No.674-677)..Kindle版.

「Uber(ウーバー)」というタクシー配車サービスも、ヒューマン・コンピュテーションであり、ある意味で人間(ドライバー)が人工知能のインターフェイス

落合陽一.これからの世界をつくる仲間たちへ(Kindleの位置No.681-683)..Kindle版.

人間が「高度なロボット」として、コンピュータの下請け

落合陽一.これからの世界をつくる仲間たちへ(Kindleの位置No.705-706)..Kindle版.

こういった感覚はあったものの言語化されたことで、機械が人間を使っている現実を実感させられました。

今までは「機械ができない部分を人間様が補ってやっている」という認識でしたが、「もしかして機械ができない部分を人間が補わされているのかも…」と思いました。立場が完全に逆です。Uberなんてホントに機械が人間を使役してますもんね。

でも、それよりも怖いのは、この仕組は「人間」が作り出したってことなんですよね。

グーグルやフェイスブックのようなネット上のサービスも同じこと。どれも人間が作っているので、その人の意思決定によっては、急におかしな仕様変更が実施されることもあるでしょう。人間が回しているからこそ、そういうことが起こるのです。

落合陽一.これからの世界をつくる仲間たちへ(Kindleの位置No.1590-1592)..Kindle版.

本の中で、繰り返しブルーカラーとホワイトカラーが例に挙げられていましたが、これからはプラットフォーマー(クリエイティブクラス)か、上記のように機械のインターフェースで対比されるようになると思います。

繰り返しになりますが、冒頭でも言ったように、この生き方に優劣はありません。

でも、正直なところ個人によって感じ方は違うと思います。

ただ、その感じ方は、どちらが正解というわけでもなく、多分、自分が今置かれている状況に依存します。これは「今の自分を信じるために人間に備わっている能力」なのだと思います。

具体的に言うと、都会育ちの人が、地方に移住してきて「今まで20年間デスクワークしかしていませんでしたが、田舎で農業を経験して、もうデスクワークには戻れません!」とか言ってるのと同じだと思います。

クリエイティブクラスになるために不可欠な「オリジナルで高度な専門性」

何より「専門性」は重要です。小さなことでもいいから、「自分にしかできないこと」は、その人材を欲するに十分な理由だからです。専門性を高めていけば、「魔法を使う側」になることができるはずです。

落合陽一.これからの世界をつくる仲間たちへ(Kindleの位置No.1850-1852)..Kindle版.

が、「みんなが甘いものなら辛いもの」「みんながデジタルならアナログ」というロジックは、それ自体が「誰でも思いつくもの」でしょう。ですから、結局は「オンリーワン」にはなれません。ほかの人々も辛いものを作り出すから、「逆張りのレッドオーシャン」に投げ込まれて沈んでしまうのがオチです。その価値を説明するロジックまで含めて、誰にも真似されないオリジナルなものでなければいけません。それは付け焼き刃の思いつきでは成しえません。

落合陽一.これからの世界をつくる仲間たちへ Kindle版.

落合さんはクリエイティブクラスになるために、高度な専門性の重要性を述べています。個人的に「専門性」が一番、今の自分に足りないものだと実感しておりました。

それを「付け焼き刃じゃダメ」とまで言ってくれたことで、道が開けたとともに、その道の険しさに気が重くなっています。

だって、落合さんの言う高度な専門性とは、これですよ。

超音波技術参考「空中浮遊」

要は真似しようと思ってもパクれないレベルですね。ここまで突き詰めるのに、何十年の時間と努力を要するのか、と考えると気が重くなる部分があります。

だた、「真似しようと思ってもパクれない」ってのは自分にも思うところがあります。

そして、僕が気を落としているように、その道の険しさを想像させることはビジネス上「最強の参入障壁」になりえるのです。

僕が前やっていたネットショップビジネスは、他人に商品がバレたら終わりでした。

だって個人が仕入れられるんですから、仕入先さえわかれば、同じように電話して仕入れればいいだけですからね。

だから、「これはいかん」と思い、会社を売り、腰を据えてプログラミングを学びました。

自由にアプリが作れるようになるまでほぼ半年毎日勉強に費やしたのと、もともと学んでた英語もあって、「電話するだけ」みたいに、簡単には真似できないレベルに達することができました。

でも、「英語+プログラミング」の世界には、更に物理学や数学の博士号を持っている人が居て…プログラミングだけでも日々新しい技術が登場してるのに、更に数学・物理ですよ。それも博士レベル。

「学習する?それとも電池になる?」

「でも自分、クリエイティブクラスになりたいんすよ。だからやるしかないんですが、この上、数学と物理ですかい?」

これを完全に知られた上で未来から問われているようで、なんか辛いんです。

オリジナリティを持った「何者か」を目指すしかありません。「誰か」を目指すのではなく、自分自身の価値を信じられること。自分で自分を肯定して己の価値基準を持つことが大切です。

落合陽一.これからの世界をつくる仲間たちへ(Kindleの位置No.869-871)..Kindle版.

そうです。自分を信じなければいけません。

だから、クリエイティブクラスになりたいと感じる自分を信じなければいけない。

そして落合さんのような強敵と戦う覚悟と武器(専門性)を身につけなければいけない。

そのためには、学び続けるのが不可欠なわけです。

少しでも休もうものなら、周りは自分を置いてものすごいスピードで進化して、気づけばプラットフォームに飲み込まれている。

だから、クリエイティブクラスで在り続けたければ半ば強制的に学習する必要があり、これを「学習しないとプラットフォームに叩き落とされる残酷な社会」と感じました。

「あれ学習やめちゃうの?じゃあ電池だねえ」

これから僕にできること

ポジティブに書きたかったのにネガティブになってしまった…

確かに気は重いけど、やるべきことが見えて、「よーし!」と思ってるんですよ!笑

1.自分が解決したい課題を見つける

もちろん強制的に学習し続けることなんてできっこないし、そんなんで好き好んでやっている変態を超えられるわけがないですよね。頑張って二番煎じになって終わりです。

だからこそ努力を努力と思わない、好きなことを見つけないといけないんですね。でも、そんなこと皆わかりきってるし、好きなことを見つけろと言われたら思い浮かばないものです。

だから、落合さんは本書の中で、「好きなことを見つけろ」ではなく、「自分が解決したい課題は?」というアプローチを提示してくれています。

今までこの視点で考えたことがなかったので、今後は、「俺が解決したい課題ってなんだろう?」と思い、日々過ごしたいと思います。

ただし、これは死に物狂いでやらなければいけない。

努力するのは勉強でなく、この世のオリジナルになるべく自分だけの課題を見つける事です。

その課題が見つからなければ…プラットフォームに飲み込まれクリエイティブクラスにはなれません。

2.意識を持ってプラットフォームに飲み込まれる

今、僕がやっているプログラミングも結局はプラットフォームの上で踊っています。

プログラミングにおいてのプラットフォーマーは、言語を作った人であり、その下に便利なモジュールやフレームワークを作った小さなプラットフォーマーがいます。

僕は、どちらでもないので、その人達が創造したプラットフォームにガッツリ飲み込まれています。

ただ、だからといってプラットフォーマーへ飛び級はできません。

プラットフォームに思いっきり飲み込まれてみれば、きっとそこには小さな課題が浮かんでくるはずです。

どんなプラットフォームであれ、クリエイティブクラスになるために「小さな課題を見つけるんだ!」という意識さえあれば、「この言語使えねー」と切り捨てるのではなく、「やった!小さな課題発見した!」となると思うのです。

3.見つけた課題を5つの質問で検証する

小さな課題が見つかったからと言って、ただがむしゃらに課題に取り組んでも、それが世間に受け入れられるかはわかりません。

落合さんは本書の中で、その確度を高めるための5つの質問を用意してくれています。

それがこちら。

…Kindleってコピーに制限あるんですね…知らなかった…

ホントはこれも引用させてもらいたかったんですけど、ダメみたいです(T_T)

というわけで、気になる方は本書を読んでみてください。

これからの世界をつくる仲間たちへ
落合 陽一
小学館
売り上げランキング: 1,438

ここまで読んでくださった方になら絶対読んで良かったと思ってもらえると思います。

それではまた!

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